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20世紀を代表する最も重要なアーティストの一人、ルイーズ・ブルジョワの展覧会「ルイーズ・ブルジョワ展:地獄から帰ってきたところ 言っとくけど、素晴らしかったわ」が、森美術館で2024年9月25日から2025年1月19日まで開催される。ルイーズ・ブルジョワ(1911年パリ生まれ、2010年ニューヨークにて没)は、70年にわたるキャリアの中で、インスタレーション、彫刻、ドローイング、絵画など、さまざまなメディアを用いながら、男性と女性、受動と能動、具象と抽象、意識と無意識といった二項対立に潜む緊張関係を探求。そして、対極にあるこれらの概念を比類なき造形力によって作品の中に共存させてきた。
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群馬県の富岡市立美術博物館・福沢一郎記念美術館で、福沢一郎と新進気鋭の若手作家3名のコラボレーション展「Fukuzawa Re:birth 福沢一郎 × 平川恒太・ユアサエボシ・江上越」が、8月10日から10月28日まで開催される。富岡市出身の画家・福沢一郎(1898~1992年)の画業を顕彰する記念美術館を併設して1995年に開館し、2025年に開館30周年を迎える富岡市立美術博物館・福沢一郎記念美術館。これを記念して、本展では3つの個展形式で、それぞれの最新作を含む作品と福沢作品を紹介する。
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精神科医で、日本有数の現代アートのコレクターとしても知られる高橋龍太郎のコレクションを紹介する「日本現代美術私観:高橋龍太郎コレクション」が、2024年8月3日から11月10日にかけて東京都現代美術館で開催される。高橋龍太郎コレクションは、現在まで3500点を超え、質・量ともに日本の現代美術の最も重要な蓄積として知られている。本展は、1946年生まれのひとりのコレクターの目が捉えた現代日本の姿を、時代に対する批評精神あふれる作家115組の代表作とともに辿る、その集大成といえるものになる。
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国際的に高い評価を得る日本人アーティスト、田名網敬一(1936年‐)の世界初となる大規模回顧展「記憶の冒険」が、8月7日から11月11日にかけて国立新美術館で開催される。田名網敬一は1960年代よりデザイナーとして培った方法論、技術を駆使し、現在に至るまで絵画、コラージュ、立体作品、アニメーション、実験映像、インスタレーションなど、ジャンルや既存のルールに捉われることなく精力的に制作を続け、美術史の文脈にとって重要な爪痕を残してきた。
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ダンスと演劇の境界を取り払うことでコンテンポラリーダンス界に大きな影響をもたらしたピナ・バウシュの伝説の代表作「春の祭典」(音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー)が、9月11日から15日にかけて東京国際フォーラムで開催される。ピナ・バウシュ版「春の祭典」の日本での上演は18年ぶり。初演の振付・演出をそのままに、アフリカ13か国から結集したダンサー35名が来日、上演する。本作は、複雑なリズムや不協和音を多用したその革新性から、20世紀近代音楽の代表曲に数えられ、なかでも、豊穣を願うための生贄に選ばれた女性が踊り続ける様を鮮烈に描き出すピナ・バウシュ版「春の祭典」は、最高傑作のひとつとして知られている。
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第9回目となる大地の芸術祭、越後妻有アートトリエンナーレ 2024が、7月13日から11月10日にかけて開催される。参加アーティストは新旧あわせ41の国と地域から275組。平成の大合併を契機に、2000年に始まった「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」。過疎高齢化、若年労働力の都市への流出、農業の縮小による地域力の減退、コミュニティ崩壊といった課題に、有史以来美術がもっていた、自然の中で自然とともに生きる技術、場を発見する力、人と場、人と人をつなぐ力を活かし、地域の可能性をひらいていこうという奮闘は四半世紀におよび、この夏、いよいよ第9回を迎える。
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第三回目の開催となる高級家具の見本市、FIND - デザイン・フェア・アジアが、シンガポール・デザイン・ウィークの会期中にシンガポールのマリーナ・ベイ・サンズ・エキスポ&コンベンションセンターで9月26日から28日にかけて開催。350の国際的なブランドが出展予定。シンガポールの決定的で象徴的なデザインイベントであるFINDは、デザインセクターの主要なグローバルプレーヤーと連携している。ミラノサローネを主宰するフィエラミラノ、デザイン・シンガポール・カウンシル、シンガポール観光協会とのコラボレーションを通じてこのイベントを行い、世界中から厳選されたインテリアブランド、エージェンシー、パビリオン、デザイナー、コンテンツの豊富なコレクションを紹介する。
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歌川国芳の団扇絵に焦点を当てた展覧会「国芳の団扇絵 - 猫と歌舞伎とチャキチャキ娘」が、太田記念美術館で、2024年6月1日から7月28日にかけて開催される。国内最大級の浮世絵コレクションで知られる太田記念美術館では、さまざまなテーマを設け企画展を年間通じて開催している。本展は、多彩なジャンルで活躍し、現代人にも人気の浮世絵師、歌川国芳(1797~1861)の団扇絵だけを紹介するもの。
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グラフィックデザイナーの草分けとしても活躍し、本や雑誌の装丁、衣服や雑貨などのデザインを手がけ、暮らしの中の美を追い求めた竹久夢二の展覧会「生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界」が、東京都庭園美術館で6月1日から8月25日にかけて開催される。「大正ロマン」を象徴する画家であり、詩人でもあった竹久夢二(1884-1934年)は、正規の美術教育を受けることなく独学で自身の画風を確立し、「夢二式」と称される叙情的な美人画によって人気を博した。夢二の作品は、没後90年を経た今もなお多くの人々を魅了し続けている。
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東京・富山の巡回を経て、京都では25年ぶりの倉俣史朗の回顧展「倉俣史朗のデザイン ー 記憶のなかの小宇宙」が、京都国立近代美術館で、2024年6月11日から8月18日まで開催される。倉俣史朗(1934‒1991年)は、銀座のランドマークとなる商業施設「三愛ドリームセンター」の店内設計で注目を集め、高度経済成長とともに変化し続ける都市を舞台に、同時代の美術家たちとも協力して、新たな空間を提示してきた。一方で、商品化を前提とせず、自主的に制作した家具を発表。1980年代にはイタリアのデザイン運動「メンフィス」に参加し、活躍の場を世界に広げた。
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ケンゾー(KENZO)の創業者でファッションデザイナーの髙田賢三の没後初となる展覧会「髙田賢三 夢をかける」が、東京オペラシティ アートギャラリーで2024年7月6日から9月16日にかけて開催される。髙田賢三は、日本人デザイナーとしていち早くパリに進出し、ファッション界の常識を打ち破るスタイルを次々と生み出した。「衣服からの身体の解放」をテーマに、日本人としての感性を駆使した新しい発想のコレクションでさまざまな試みを行い、後進の日本人デザイナーが世界へ進出する道を切り開いた。
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現代のフランス美術を代表するフィリップ・パレーノの展覧会「フィリップ・パレーノ:この場所、あの空」が、2024年6月8日から12月1日にかけて箱根町のポーラ美術館で開催される。パレーノはニューヨーク近代美術館やポンピドゥー・センター(パリ)、テート・モダン(ロンドン)など欧米の主要美術館で数多くの個展を開催している。日本でも2025年の岡山芸術交流のアーティスティック・ディレクターに選任されるなど、今日もっとも注目される作家のひとりである。
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南アフリカ共和国を拠点とするアーティストで活動家のザネレ・ムホリの英国における最大規模の展覧会が、ロンドンのテート・モダンで、2024年6月6日から2025年1月26日まで開催される。ザネレ・ムホリは、現在最も高く評価されている写真家の一人であり、作品は世界中で展示されている。ムホリは自らをビジュアル・アクティビストと表現し、2000年代初頭から、南アフリカにおける黒人のレズビアン、ゲイ、トランス、クィア、インターセックスのコミュニティの生活を記録してきた。
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20世紀を代表する建築家として知られるル・コルビュジエの美術作品に焦点をあてる展覧会「もうひとりのル・コルビュジエ~絵画をめぐって」が、大倉集古館で6月25日から8月12日にかけて開催される。まもなく没後60年を迎えるル・コルビュジエは、20世紀を代表する重要な建築家として高く評価されているが、同時に数多くの美術作品を残した画家でもあった。本展では、世界有数の点数を有する大成建設のル・コルビュジエ・コレクションの中から、約130点の作品を展示し、美術作家としての業績を紹介するもの。彼の油彩や素描、版画、パピエ・コレ(コラージュ)がまとまって公開されるのはおよそ30年ぶりとなる。
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アレクサンダー・カルダーによる東京での約35年ぶりとなる個展「カルダー:そよぐ、感じる、日本」が麻布台ヒルズギャラリーで、5月30日から9月6日にかけて開催される。カルダーは、動く彫刻であるモビールによって近代彫刻の概念を一変させ、最もその名を知られている。作品は、世界中の公共スペースで見ることができ、20点以上が日本国内18箇所の美術館に収蔵されている。
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カルティエと日本の絆を紐解く展覧会「カルティエと日本 半世紀のあゆみ「結 MUSUBI」展 ― 美と芸術をめぐる対話」が、2024年6月12日(水)から7月28日(日)まで、東京国立博物館 表慶館にて開催される。カルティエ現代美術財団は、ヨーロッパの社会に向けて、日本のカルチャーやアートシーンを紹介する中心的役割を担ってきた。写真、建築、デザイン、さらには絵画に至るまで、多様な分野の日本のアーティストが、30年以上にわたるカルティエ現代美術財団の活動に参加し、財団コレクションの一部にもなっている。これまでに同財団が開催した日本人アーティストの展覧会は、三宅一生「メイキング・シングス」をはじめ、14に及ぶ。
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前衛陶芸家集団として戦後日本の陶芸を牽引した走泥社(そうでいしゃ)の活動を検証する展覧会「走泥社再考 前衛陶芸が生まれた時代」が、菊池寛実記念 智美術館で開催されている。走泥社は1948年に京都の陶芸家、八木一夫、叶哲夫、山田光(ひかる)、松井美介(よしすけ)、鈴木治の5人で結成され、入れ替わりながらも陶芸家に限らない多様な人材が集まり、50年にわたり活動を続けた。いわゆる器ではなく、立体造形として芸術性を追求した陶芸作品(当時、それは「オブジェ焼」と呼ばれた)を創り出し、その視点を日本の陶芸に根付かせたことは走泥社の功績といえるだろう。
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ロンドンのニューポート・ストリート・ギャラリーで、ダミアン・ハーストのコレクション展「ドミニオン」が、5月24日から9月1日にかけて開催される。キュレーションはダミアンの息子、コナー・ハーストが担当。ューポート・ストリート・ギャラリーの全館を使って開催れる本展では、アンディ・ウオーホル、ジョセフ・アルバース、フランシス・ベーコン、ゲオルク・バーゼリッツ、ジョン・ベラニー、アシュリー・ビッカートン、ロス・ブレックナー、リチャード・プリンスら20世紀の巨匠の作品から、ダミアン・ハーストをはじめ、ニューポート・ストリート・ギャラリーではお馴染みのジェフ・クーンズ、ギャビン・ターク、トレイシー・エミンら、ヤング・ブリティッシュ・アーティスト(YBAs)の作品、そして「センセーション」展で物議を醸したマーカス・ハーベイの「マイラ」も公開される。
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今日最も影響力のあるアーティストの一人であるブルース・ナウマンの香港における初の大規模な展覧会が、大館コンテンポラリーで、2024年5月15日から8月18日にかけて開催される。彫刻、写真、ビデオ、ネオン、ドローイング、版画、パフォーマンスなど、様々なメディアを駆使した幅広い作品で知られるナウマンは、「アーティストのアーティスト」として広く認知され、高く評価されている。本展は、現代の先駆的アーティストにスポットを当てた大館コンテンポラリーの大規模な展覧会シリーズの一環として開催。アーティストの60年にわたるキャリアを横断する35点の作品が展示される。
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陶芸、建築、音楽で日本文化と黒人文化の新しいハイブリッドを描く、世界が注目するブラック・アーティスト、シアスター・ゲイツの日本初個展「シアスター・ゲイツ展:アフロ民藝」が、森美術館で、2024年4月24日から9月1日にかけて開催される。シアスター・ゲイツ(1973年シカゴ生まれ)は、米国シカゴのサウス・サイド地区を拠点とし、彫刻と陶芸作品を中心に、建築、音楽、パフォーマンス、ファッション、デザインなど、メディアやジャンルを横断する活動で国際的に高く評価されている。彫刻と都市計画の教育を受けたゲイツは2004年、愛知県常滑市で陶芸を学ぶために初来日し、以来20年以上にわたり、陶芸をはじめとする日本文化の影響を受けてきた。アーティストとして文化的ハイブリディティ(混合性)を探求してきたゲイツは、アメリカの公民権運動(1954-1968年)の一翼を担ったスローガン「ブラック・イズ・ビューティフル」と日本の「民藝運動」の哲学とを融合した、独自の美学を表す「アフロ民藝」という言葉を生み出した。
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