Avsnitt
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大阪・関西万博に行ってきました。私は1970年の大阪万博に、小学校2年生のとき連れて行ってもらいました。当時、ロケットや動く歩道といった新技術やさまざまな国の展示をみて、とても良い経験ができました。今回の万博も、特に若い方は、多くの気づきが得られると思います。
私が訪問した中で面白かった海外パビリオンは、ドイツ、フランス、ベルギーでした。ドイツは、環境先進国として、循環社会をつくる新しい技術の数々を紹介していました。フランスはそれとは正反対で、感性に訴える、デザインと光の展示でした。
小さな国は、特産品と観光の案内がメインです。過去最多の158カ国が参加していて、楽しく海外体験ができます。 -
就職支援をしていると、「何をやりたいのかわからない」という若者がたくさんいます。高校生くらいまでに、社会にどんな仕事があるのかを知っていくことが必要だと思います。今回は、小学生から大学生までに有効な、好きなことを起点にして、どのような仕事があるかを考えるワークをご紹介します。
数名のグループになり、大きな紙の真ん中に、誰かが好きなことを書きます。例えば、サッカー、ゲーム、生物、おしゃべり、といったことで構いません。次に、その好きなことに関連する仕事をどんどん書いていきます。もし「サッカー」であれば、プロサッカーチームに関わる人、サッカーを教える人、グッズに関わる人、メディアに関わる人など、たくさんの仕事が出てきます。
このワークを通じて、サッカーのプロ選手にはなれなくても、他の仕事でもサッカーの経験を活かせること、社会にはいろいろな仕事があることに気づくことができます。 -
Saknas det avsnitt?
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江戸時代末期に、はじめての日本地図をつくった伊能忠敬は、引退後のセカンドキャリアで偉業を成し遂げたことで知られます。忠敬は、千葉県佐原の農家に17歳で婿養子に入り、農業、酒・醤油作りに注力し、傾いていた家を立て直しました。優秀なビジネスマンで、人望も厚かったようです。
彼が素晴らしいのは、49歳で引退してから江戸に出て、勉強を始めたことです。19歳年下の師匠に弟子入りし、天文学や測量を学びました。幕府に認められ、55歳のとき、北海道の測量へ出かけました。
以降、10回にわたり、72歳まで17年間かけて日本全国を測量して歩きました。その距離は、地球一周相当で4000万歩と言われます。情熱と意思、それを支える健康と体力があれば、何歳からでも大きなことができるというお手本です。 -
近い将来、インドは日本やドイツを抜いて、世界3位のGDPになると言われます。私は外資系企業で、上司がインド人だった時期があります。彼は数字にとても強く、ビックリしました。人口が多く、英語が話せるため、多くのインド人が世界的に活躍しています。インド経済も急成長中です。
インドは特にIT人材が豊富で、タタコンサルを始めとして、多くの世界的IT企業が現れています。また、コールセンターなどのビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)、化学、医薬、自動車などの産業が成長しています。
2014年に就任したモディ首相は、下位カースト出身ながら首相になり、親族への優遇などをしないクリーンなイメージで人気があるようです。インフラ整備やキャッシュレス化などの改革を推進しています。 -
初めてインドに行ってきました。首都デリー、タージマハルのあるアグラ、宗教的な聖地バラナシを駆け足でまわっただけですが、新しい経験と多くの気づきがありました。
バラナシでは、ガンジス河で日の出時間に沐浴をしてみました。日没時にはプージャと呼ばれるお祈りの儀式を見学しました。数万人の現地の人が祈りを捧げていて、3000年以上というヒンドゥー教の長い歴史の一端を垣間見た感じでした。
2500年前にヒンドゥー教から仏教が生まれ、1500年前に日本に伝来しました。ともに多神教で、共通の部分も多そうです。大黒天、弁財天、毘沙門天などはヒンドゥー教の神様だそうです。 -
4-5月は新入社員研修の時期です。私も毎年、多くの企業の新人研修に関わっています。社会人の心構え、ビジネスマナー、言葉遣いといった、昔から変わらない研修も多くあります。一方、今の若者向けの研修もあります。
例えば、固定電話に素早く出て、自分の名前を名乗り、誰かへの用件を聞いてメモするようなことは、自宅でもほとんど経験がないため、「この研修をやってよかった」と想像以上に喜ばれます。他には、叱られ方、ストレスマネジメントなども、昔はなかったメニューです。
他にも、「入社5年目までのキャリアデザイン」を作って成長実感をもたせる研修や、「異文化とは何か」を学び、同僚の外国人とのコミュニケーション力を高める研修もあります。 -
私はいつも、就活は恋愛のパートナーを探すことに似ていると話します。何人を同時に好きになっても構わない代わりに、卒業までに1人(1社)、とりあえず付き合う相手を決めなければなりません。その後、3年お付き合いしたら、相手を変えるのもアリでしょう。そのように考えると、気楽に就活に取り組めるかもしれません。
26年卒の就活トレンドとしては、まず、売手市場で早期化がさらに進みました。4月1日時点の内定率は61%とも言われます。次に、新卒の給与の大幅アップが挙げられます。月30万円を超える企業もあります。
最後に、内定時に配属先を決める企業が増えています。これは「配属ガチャ」による早期離職を防ぐためで、ミスマッチを減らすには良い方向性だと思います。 -
4月から始まったNHKの朝ドラ『あんぱん』は、やなせたかしさん夫妻の物語です。実は私は数年前から、やなせたかしさんを「人生100年時代のお手本」として、著書や研修で紹介していました。
やなせたかしさんは、ずっと漫画家になりたかったのですが、あまり売れず、放送作家、作詞、舞台美術などの仕事をしていました。戦争中のひもじかった経験をベースに、60歳を過ぎてアンパンマンを書き始め、ついに69歳のとき、テレビアニメ化されました。
その後、94歳で亡くなるまで描き続け、キャラクター1768体のギネス記録にも認定されました。漫画家の夢をあきらめず、続けていたことが花開いたのです。 -
将来予測が難しい現代を、「VUCAの時代」と呼びます。VUCAは、変動性、不確実性、複雑性、あいまい性の頭文字をとったものです。世界経済は、1990年には先進7カ国(G7)が世界のGDPの70%近くを占めていましたが、2022年には42%に低下しました。世界が多極化し、意見がまとまりにくい状況になっています。
生物の進化論の著者、チャールズ・ダーウィンは「強い種や賢い種ではなく、変化に適応できた種が生き残った」と記しています。企業や個人も、環境変化への適応力が求められます。個人は、「自分にできることは何か」、「自分は何がやりたいか、意味を感じるか」、「社会が求めていることは何か」の重なり合う部分を探し続ける必要があります。 -
日本政府は2016年に、目指すべき近未来の社会を「Society 5.0」と名付けました。インターネットにあらゆるものがつながり、自動運転、ロボット、AI、ドローン、VRなどの新しいテクノロジーが活用される社会です。その後、無人レジ、オンライン教育、無人走行車、VRを活用したエンタメ、ドローン物流などが、実用化に近づいてきました。
また、2022年11月に公開されたChatGPTは、仕事の進め方を急速に変えつつあります。文章の要約、議事録の作成、企画のアイデア出しなどにはとても便利です。今後、多くのホワイトカラーの仕事はChatGPTなどのAIに代替されていくでしょう。個人は、ヒトでなければできない仕事で付加価値を示す必要があります。
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ヒトの寿命が延び、「人生100年時代」と言われるようになりました。企業の定年も延長され、65歳から70歳になりつつあります。人生を四季に例えると、50歳から75歳は、まだ「秋」です。50歳以降の社会人生活を、「収穫の秋」や「実りの秋」にしていきたいものです。
令和時代のキャリアモデルでは、20歳から80歳まで60年以上働きます。時代の変化に伴い、会社・職業は変化していくため、特定の企業に頼りきることはできません。個人は「人生の主人公は自分!」と考え、主体的にキャリアを考え続ける必要があります。仕事と勉強を繰り返し、変化し続けることが大切なのです。 -
この番組は多くのリスナーの方のおかげで、3回目の4月を迎えました。今回から新アシスタントの土屋順子さんを迎え、リニューアルします。初回は、土屋さんのご紹介として、5つの質問に答えていただきました。
質問① どんな子ども時代でしたか?
質問② 中学・高校時代の思い出は?
質問③ なぜ声の仕事を始めたのですか?
質問④ 今、好きなこと、はまっていることは?
質問⑤ 「2030年のキャリア戦略」は?
山岸もそれぞれの質問について、自分のことを話しています。3年目も引き続き、よろしくお願いします! -
子どもの貧困問題に取り組むNPOキッズドアの後半です。今回は、貧困家庭の子どもたちの現状について、現場のリアルな話を伺います。なかなか気づきにくいですが、日本の子どものなんと9人に1人が相対的貧困状態にあります。
キッズドアでは、貧困に起因する教育格差を減らすために、80か所以上の無料学習会や居場所の運営を行っています。また、夏休みで給食がない時期には、十分な食事もとれない子どもも多くいます。希望する4000家庭以上に、食糧支援を行い、感謝されています。
もしご支援いただける方は、個人のマンスリーサポーターとしての寄付、企業の社会貢献の一環としての活動支援、ボランティア参加などをお願いできればありがたいです。ご興味ある方は、下記ホームページをご覧ください。
https://kidsdoor.net/ -
今回は、NPOキッズドアの渡辺由美子理事長をお迎えします。渡辺さんは2007年、日本の子どもの貧困問題に取り組むため、キッズドアを設立しました。山岸もこの活動に賛同し、数年前から応援しています。
渡辺さんは家族で滞在した英国と比べ、日本の小学校はランドセル、文房具、体操服などを買いそろえる必要があり、お金がかかることを痛感しました。一方、母子家庭などでは、経済的に余裕がなく、教育格差が少しずつ問題になり始めていました。
キッズドアは、学習支援や体験活動、キャリア教育を通して、貧困の連鎖を断ち切り、すべての子どもたちが将来に夢や希望を持てる社会の実現を目指しています。
詳細や問い合わせは、下記ホームページをご覧ください。
https://kidsdoor.net/ -
大学生の就活が、3月から本番を迎えています。今回は、多くの学生が苦手意識をもっているグループディスカッション(GD)について、大切なポイントをお話します。
GDは5-6人の学生から2-3人を選ぶプロセスです。自分の意見をわかりやすく話すとともに、他の人の意見にも耳を傾ける姿勢が必要です。集団の中での立ち居振る舞いを見ることが主目的なので、議論に勝つ必要はありません。
準備として大切なのは、その企業で過去に出たテーマについて、自分の意見を考えておくことです。GDの選考では、グループメンバーや面接担当者の運・不運もあります。ご縁がなくても、あまり気にしすぎず、その会社は相性が悪かっただけと割り切って、別の会社に向けて、気持ちを切り替えましょう。 -
新卒大学生の就職活動が、3月から本番を迎えます。今は8割以上の企業がオンラインで面接を行います。今回は、慣れないと思わぬ失敗をしがちな、オンライン面接のコツについてお話します。
オンラインでは、非言語情報が少ないため、「伝えにくく、受け取りにくい」ことを意識する必要があります。リアル以上に、「挨拶と笑顔」の第一印象が大事です。うなずきやOKサインなどのリアクションを大きめにしたり、はっきりと発語したりするような基本も、緊張すると忘れがちです。
また、自宅で1人のモードから面接モードに切り替えるには、気分が上がる音楽を聴いたり、発声練習をしたりして、テンションを高めにしてのぞむと良いでしょう。カンニングペーパーをできるだけ見ないで、カメラを見て話す練習も効果的です。 -
保護者が、どのように就活支援をするのがよいか、8つのポイントを説明します。まず、「今の時代の就活について、基本的なことを理解する」です。今は応募が簡単なため、多くの企業にご縁がないのが普通です。50社応募して、2社から内定をもらう感じです。48社からお祈りメールが来ることになり、落ち込むことも多いので、前向きに励ましてあげてください。
また、保護者が自分のキャリアを振り返り、仕事のやりがいや苦労したことを話してあげると、良いロールモデルになります。また、子どもが興味ある業界で働く知人・友人がいれば、紹介してあげるとリアルな話を聴けます。就活中はアルバイトの頻度も減るので、「経済的支援」も必要かもしれません。 -
大学生の就活が、3月に正式に解禁になります。今回は、大学生の保護者が、ピントはずれのアドバイスをしないように、気をつけるべきことをお伝えします。大学によっては、保護者向けに「就活支援のための冊子」を配布したり、就職説明会を開催したりしています。
典型的なNGワードは、「安定した大企業か、公務員にしなさい」、「そんな会社知らないよ。もっと有名なところがあるだろう」、「営業はノルマがたいへんだぞ」、「女の子なのだから、無理しなくていいんじゃないの?」、「事務職がラクでいいよ」といった言葉です。
また、「説明会に一緒に行ってあげようか?」とか「アルバイトしながら、また来年就活すればいいよ」などの過保護も困りものです。 -
今年の箱根駅伝は、青山学院大学が2年連続優勝を果たしました。青山学院大は、過去11年のうち、8回優勝の快挙です。選手が毎年入れ替わる大学スポーツにおいて、これだけの強さを維持しているのは、原晋監督の指導力と仕組みづくりの賜物でしょう。
青学駅伝部の強さの秘密は、「チームの基礎作りとしての科学的アプローチ」「青学のカラーに合った高校生のリクルート」「半歩前の目標を管理」「自主性と考える力の育成」「メディア露出とモチベーション管理」「人間力の向上」などにあります。
これらのポイントは、企業の若手育成のヒントにもなります。今の若者は、根拠ある理屈で説明すれば納得し、やるべきことをやります。先輩社員は、指導力、特に言語化スキルをみがく必要があります。 -
今年1月の大学ラグビー選手権は、帝京大学が4連覇を飾りました。帝京大学は、2009年度から2017年度まで9連覇を果たし、今回の4連覇と合わせて、過去16年で13回優勝です。選手が毎年入れ替わる大学スポーツにおいて、まさに快挙です。
帝京ラグビー部の強さの秘密は、岩出雅之前監督がつくった組織文化にあります。これはZ世代と言われる若者の育成に悩む企業の方々にも大いに参考になります。
ポイントは、「脱体育会系」(上級生ほど雑用を行う)、「自立型学習組織」、「人間的成長を促す」、「自己効力感を上げる」、「ラグビーと人生の2つのゴールをもつ」の5点です。ビジネスでも、科学的アプローチ、上司・先輩からのサポート、若手への権限移譲など、活用できる視点が多くあります。 - Visa fler