Avsnitt
-
朝霞たなびく野辺に あしひきの山霍公鳥(やまほととぎす)いつか来鳴かむ
-
春山の馬酔木(あしび)の花の 悪(あ)しからぬ君にはしゑや寄さゆともよし
-
Saknas det avsnitt?
-
かくしあらば何か植ゑけむ 山吹の止む時もなく恋ふらく思へば
-
春されば卯の花ぐたし わが越えし妹が垣間(かきま)は荒れにけるかも
-
わが宿の毛桃(けもも)の下に月夜(つくよ)さし 下心(したごころ)良し うたてこのころ
-
朝霞春日(はるひ)の暮れば 木(こ)の間(ま)より移ろふ月を 何時(いつ)とか待たむ
-
春されば木の木暗(このくれ)の夕月夜(ゆふづくよ) おほつかなしも 山陰(やまかげ)にして
-
春霞たなびく今日の夕月夜(ゆふづくよ) 清く照るらむ 高松の野に
-
ももしきの大宮人(おほみやひと)の蘰(かづら)けるしだり柳は 見れど飽かぬかも
-
朝な朝なわが見る柳 鶯の来居(きゐ)て鳴くべき森に早(はや)なれ
-
山のまの雪は消(け)ざるを みなぎらふ川のそひには萌えにけるかも
-
鶯(うぐひす)の春になるらし 春日山(かすがやま)霞たなびく 夜目(よめ)に見れども
-
冬過ぎて春来(きた)るらし 朝日さす春日(かすが)の山に 霞たなびく
-
雪をおきて梅をな恋ひそ あしひきの山片付(かたつ)きて家居(いえゐ)せる君
-
風交(まじ)り雪は降りつつ しかすがに 霞たなびき春さりにけり
-
命をし真幸(まさき)くもがも 名欲山(なほりやま)岩踏(いはふ)み平(なら)し またまたも来(こ)む
-
明日よりはわれは恋ひむな 名欲山(なほりやま)岩踏(いわふ)み平(なら)し 君が越え去(い)なば
-
君なくは何(な)ぞ身装(みよそ)はむ 櫛笥(くしげ)なる黄楊(つげ)の小櫛(をぐし)も取らむとも思はず
-
絶等寸(たゆらき)の山の峰(を)の上(へ)の桜花 咲かむ春べは 君し偲はむ
-
かくのみし恋ひし渡れば たまきはる命もわれは惜しけくもなし
- Visa fler