Avsnitt
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「火起こしができない大卒社会人に、文明の危機を見た。」
お聴き頂きありがとうございます。「理系男の人生取締役会」です。
今回はクラゲが、会社のメンバーとBBQに行ったそうです。火すらつけられないのって、教育的にどうなの——という話です。ぜひお楽しみに!
先日、若手4人でバーベキューへ。火起こしの経験がある2人が、残りの2人に「炭まで頼むね」と任せた。30分後に戻ると、まだ火がついていなかった。
プロセスは理解していた。薪に火をつけて、それを炭に移す——頭では知っていた。でも炭は700℃、薪の燃焼温度は250℃。薪の火を当てただけでは炭には届かない。解決策は単純で、「消えるくらい全力で仰ぐ」——それだけ。酸素を大量に送れば温度が上がる。知っていることと、できることは、全然違う話だった。
ここから今回の主張に入ります。**「知識は離散値的に持てるが、経験は連続値だ」**という話です。
野球で例えれば、野球を語れるおじさんと、実際に投げている高校球児では情報量が根本的に違う。製造業を外から語るコンサルと、現場で毎日ものを作っている人間では、見えている世界が違う。英語の文法を完璧に覚えても、ネイティブと話せるかは別の問題——これも同じ構造です。
ヘレン・ケラーが「water」を理解したのは、手に何度も書いてもらったときではなく、実際に水を触った瞬間でした。経験が先で、知識がその後に深く刻み込まれる。
では、どの経験に投資すべきか。クラゲが出した基準は「緊急時に命に関わるかどうか」です。
被災したとき、火を起こせるか。水を確保できるか。そういう生存直結スキルは、ROI(投資対効果)が見えにくいけれど、ピンチのときのリターンは計り知れない。火起こしはその筆頭。
ただし最後に本音が出ます——「義務感じゃなくて、火がでかくなってくるワクワク感の方が、スキルが身につく動機としては全然強い」。好奇心に引っ張られて経験を積む方が、ずっと健全かもしれない、という結論です。
聞いたことは忘れ、見たことは覚え、やったことは分かる——中国の古い格言が、バーベキュー場で実証されました。
通勤・作業のお供にぜひどうぞ。
🌏 For our international listeners:
Welcome to The STEM Guys' Life Board Meeting.
Kurage took four young colleagues to a barbecue. Two of them were handed one task: start the charcoal fire. Thirty minutes later, nothing was lit.
They knew the process. They just couldn't do it. Charcoal ignites at around 700°C; burning wood reaches about 250°C — not enough heat on its own. The fix? Fan it as hard as you can to push oxygen in. Simple in theory. Invisible until you've actually done it.
This leads to the episode's core argument: knowledge is discrete, experience is continuous. You can acquire facts in steps, but competence only comes through doing. Helen Keller didn't understand "water" from repeated spelling — she understood it the moment water flowed over her hands.
Kurage's framework for which experiences are worth prioritizing: anything that matters in an emergency. Fire-starting, water sourcing, basic survival — the ROI is invisible until the moment it isn't.
But the real conclusion? Duty isn't what makes skills stick. The pure excitement of watching a fire grow from nothing — that's what actually gets people to learn.
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健康診断トークで盛り上がってしまう大人達へ。
お聴き頂きありがとうございます。「理系男の人生取締役会」です。
今回はクラゲさんが、最近会社の健康診断を受けたという回です。健康診断の対策してますか?大の大人の可愛らしい抵抗を見ていきましょう!ぜひお楽しみに!
職場で健康の話をしてしまっている自分に、ふと気づく瞬間がある。
「あ、俺おっさんになってる」——そう思いながらも、でも健康の話って面白いんですよ、というのがクラゲの正直なところ。コレステロールがどうとか、血圧がどうとか、20代の頃はつまんないと思っていた会話が、気づけば自分ごとになっている。
今年も職場に健康診断の季節がやってきた。そして周りをよく見ると、みんなそれぞれに「自分なりの対策」を試みていた。その様子がなかなか面白い。
クラゲが観察した、健康診断対策3パターン。
まず「検査前日だけ急に食生活を正す派」。野菜を食べて早く寝て、数値を少しでも改善しようとする——テスト前日の一夜漬けと同じ構造です。
次に「再検査をベテランっぽく受け取る派」。毎年のように再検査の通知を受け取るうちに、動じなくなる。受け取り慣れという名の諦観。
そして「特定の食材だけ異常に食べ始める派」。コンビニの豆腐ガトーショコラを健康のために毎日食べる、など。一点突破が好きな理系らしい発想だが、別のところで数値が壊れがち。体は複雑系です。
ここで気づくのが、この「やってみて、失敗して、また考える」プロセス——これは実験と同じ構造だということ。しかも被験体が自分自身なのでモチベーションが切れない。数値という結果が定期的に出る。ゲームのステータスを育てる感覚に近い、意外と優秀なコンテンツです。
ただし客観的に見ると、これは完全におっさんムーブ。葛藤はある。でも認めたくない。「私は自分を被験体に科学実験をしているだけです」という言い訳を、引き続き大事にしていく所存です。
通勤・作業のお供にぜひどうぞ。
🌏 For our international listeners:
Welcome to The STEM Guys' Life Board Meeting.
Annual health check season has arrived — and Kurage has been quietly observing how people around him respond to their results.
Three archetypes emerged. The last-minute fixer: eats vegetables and sleeps early the day before the test, hoping to nudge the numbers. The veteran: has received so many re-examination notices that they now open them with practiced calm. The single-food optimizer: picks one item (say, tofu chocolate cake from a convenience store) and commits to it daily — a one-variable approach that tends to cause problems elsewhere, because the human body is a complex system.
What Kurage finds genuinely interesting is that all of this — test, intervene, observe results, adjust — is structurally identical to running an experiment. With yourself as the subject. The motivation never runs out.
He's aware this is exactly the kind of conversation he used to find boring when older people had it. The葛藤 (internal conflict) is real. The experiment continues anyway.
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Saknas det avsnitt?
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「天安門広場に、もうフラッと入れる時代じゃない。」
お聴き頂きありがとうございます。「理系男の人生取締役会」です。
今回はトマトが、8〜9年ぶりに中国(北京・上海)を訪れた最新レポート回です。まるで1984みたいです!ぜひお楽しみに!
8〜9年ぶりの中国。「めちゃめちゃ発展してる」と聞いていたけれど、街並みそのものより、別のところに圧倒された。
天安門広場——以前はチケットも不要で、ふらっと公園感覚で入れた場所だった。それが今や、事前予約必須。広場にたどり着くまでに検問所が5〜6箇所、パスポート提示・顔写真撮影・指紋採取まで求められる。「1984みたいなディストピア」、テクノロジーが監視に全振りされている現実を、肌で実感した瞬間でした。一方で、人とのつながりは健在。北京在住の旧友夫婦に再会し、空港まで車で迎えに来てもらい、個室レストランで北京ダックをご馳走になる。上海では何気なく入った小籠包の名店で、なんとNVIDIAのジェンスン・フアン氏の来店写真を発見——「俺が見た中で一番大物の店にある写真」だったとのこと。
旅にハプニングはつきもの。上海には空港が2つあることを知らず、予約変更後の空港を間違えて1時間半かかる距離を取り違える事態に。タクシーの運転手に身振り手振りで交渉し、高速をかっ飛ばしてもらってギリギリ搭乗に間に合う一幕も。「アプリを英語表示にしていたせいで気づかなかった」という、日本人ならではの教訓も得ました。
決済はWeChatペイとアリペイのみで完結。現金は一切不要。それなのに、帰りの便では搭乗者の中で日本人が自分たちだけというまさかの体験も。東京から福岡へ行く感覚で、中国もアジア圏の旅先候補に入れていい——そんな発見に満ちた中国最新事情、ぜひ本編でお楽しみください。
通勤・作業のお供にぜひどうぞ。
🌏 For our international listeners:
Welcome to The STEM Guys' Life Board Meeting.
Tomato just returned from his first trip to China in nearly a decade — Beijing and Shanghai, back to back. What struck him most wasn't the skyline. It was Tiananmen Square: once a place you could casually wander into, now requiring advance booking, five or six checkpoints, passport scans, facial recognition, and fingerprinting. "Like something out of 1984."
Highlights included a private-room Peking duck dinner with old friends, and a Shanghai dumpling shop where — almost unbelievably — a photo of NVIDIA CEO Jensen Huang hung on the wall, taken just a month earlier.
There was also a logistics scramble: a missed domestic flight transfer after Shanghai's two airports caused confusion (don't trust the English-language app display), salvaged by a wild taxi sprint down the highway with minutes to spare.Cashless everywhere — WeChat Pay and Alipay only. And on the flight home, the unexpected discovery that they were the only Japanese passengers on board.A practical, surprising look at modern China — closer and more accessible than you'd think.
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「学生時代には見えていなかった景色があります。」
お聴き頂きありがとうございます。「理系男の人生取締役会」です。
今回はトマトが、逆にこのタイミングで社会人1年目を振り返ろうという回です。働くということの意味、人生の目的、学生のときには考えてなかった感覚を思い出しました。やっぱり人生への寄与度が大きいので、労働は計画的に。ぜひお楽しみに!
社会人6〜7年目。後輩もできた。仕事もある程度まわせるようになった。
そのタイミングだからこそ、1年目を振り返ると見えてくるものがある。
社会人1年目の4月、仕事の難易度は高くないはずなのに、なぜかやたら疲れた——正体は「環境変化疲れ」だったかもしれない。毎日同じ時間に知らない場所に行き、知らない人に囲まれる生活。高校生の頃は平気だったことが、大学数年間を経ると突然しんどくなる。
そしてゴールデンウィーク頃が一番きつい。友達とも呼べない同期、どこまで踏み込んでいいか分からない先輩。「あ、これが40年続くのか」と絶望した人も、きっと多いはず。
学生時代と決定的に違うのは、人間関係の構造です。
学生は同世代との競争。でも職場は仲間でもあり、評価される相手でもある。しかも1年目は「ギブができない」という根本的な非対称性がある。教わるばかりで、まだ何も返せない——そのもどかしさは、仕事で関係を築こうとするほど強くなる。
2人が出した答えは「まず近しい1〜2年上の先輩と関係をつくること」。仕事上の接点を作り、同じプロジェクトで汗をかく。ちょっと冗談を言えるくらいの関係になれると、仕事は一気に楽になる。
キャリアの話にも踏み込みます。
研究開発職が一生の仕事になるとは限らない。メーカーR&Dからコンサルへのキャリアチェンジは可能だが、逆はほぼ不可能。だからこそ「新卒でいきなりコンサル」より、まず現場を知ることに意味がある。現場を知らずに工学や経営を語る危うさは、同じ業界にいれば一発で見透かされる——これは社会人6年目の実感です。
27〜28歳まで大学しか知らないのは、正直リスクがある。
今年入社したばかりの人へ、先輩2人からのエール。通勤・作業のお供にぜひどうぞ。
🌏 For our international listeners:
Welcome to The STEM Guys' Life Board Meeting.
Six or seven years into working life, Tomato and Kurage look back at year one — and what they see surprises even them.
The exhaustion of that first April had nothing to do with workload. It was pure environmental shock: the same desk, the same commute, the same strangers, every day. Something that felt effortless in high school suddenly hits different after years of university freedom. And Golden Week — right around the corner — is peak despair. "Oh. This is forty years of my life."
The relationship dynamics are just as disorienting. In school, you compete with peers your own age. At work, your colleagues are simultaneously teammates and evaluators. And as a first-year, you can't give anything back — you can only take. That asymmetry is genuinely uncomfortable.
Their practical advice: build relationships with people just one or two years ahead of you. Get on a shared project. Earn your place through the work itself.
On careers: don't rush into consulting fresh out of university. Going from R&D to consulting is doable. The reverse is nearly impossible. Know the factory floor before you try to optimize it.
A grounded, honest episode for anyone in the early years of their working life.
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「人体って、意外とまだ不便じゃないですか?」
お聴き頂きありがとうございます。「理系男の人生取締役会」です。
今回はクラゲが、耳や鼻が痛いという話です。眼鏡やマスクで痛みを覚えている人も多いはず。問題の解決には、物側が進化するか、それとも人間側が進化するか——ぜひお楽しみに!
耳は音を集めるために、鼻は呼吸と嗅覚のために。数十万年かけて設計されてきた精密な器官が、今や眼鏡とマスクの「引っ掛け台」として酷使されている。
コロナ禍で毎日マスクをすることが当たり前になり、この問題は一気に可視化された。マスク側が耳に優しい素材を採用したり、ゴムの形状を工夫したりと、対症療法的な進化は起きている。でも、そもそもの設計思想は何も変わっていない。現場で防塵マスクを着用するクラゲにとって、これはもはや他人事ではない。耳の血が止まるのではと思うほど締め付けが強い防塵マスクは、保護メガネとの二重圧迫で、作業後の耳が真っ赤になる——そんな日常があります。
解決策は2つ考えられる。物側が進化するか、人間側が進化するか。
コンタクトレンズは、眼鏡が抱えていた「耳と鼻への負荷」問題をまるごと解消した革命的な発明です。鼻の穴に直接差し込むフィルターも存在はするが、衛生面のハードルは高い。顔周りの花粉を物理的に除去するウェアラブルデバイスも、いつか登場するかもしれない。
一方で、人間側の進化という可能性もゼロではない——ダーウィン的に言えば。ただし、耳や鼻への負荷が生存や子孫繁栄に直結するほど致命的かといえば、そうではない。自然選択の圧力がかかりにくい以上、数万年後に「耳が眼鏡に最適化された地球人」が登場する可能性は、現実的には低い。
結局、テクノロジー頼みになる。ダーウィンが現代にいたら「自然選択は働かないよ」と言いつつ、「面白い観察だね」とは言ってくれそうです。
今できることは、家に帰ったら眼鏡とマスクを外して、耳と鼻を少しマッサージしてあげること。それだけ。未来技術に期待しながら、地味にケアする日々です。
通勤・作業のお供にぜひどうぞ。
🌏 For our international listeners:
Welcome to The STEM Guys' Life Board Meeting.
Ears evolved over hundreds of thousands of years to collect sound. The nose, to support breathing and smell. Neither was designed to hold up glasses or anchor a mask — and yet, here we are.
For Kurage, who wears glasses daily and must also wear heavy-duty dust masks on the factory floor, this isn't a minor inconvenience. It's a structural problem: two separate pieces of equipment fighting for the same real estate on your ears. The result? Visibly red, compressed ears at the end of every shift.
COVID made this universal. And while mask manufacturers responded with softer materials and gentler elastics, the fundamental design hasn't changed since the 17th century.
Two possible solutions: the tools evolve (contact lenses already solved this for glasses), or humans evolve. Darwinian theory says the latter is unlikely — the pressure isn't high enough for natural selection to kick in. So technology it is.
Until then: take off your glasses and mask the moment you get home, and maybe give your ears a gentle massage. That's the life hack.
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「文系と理系、そもそも就活の土俵が違う。」
お聴き頂きありがとうございます。「理系男の人生取締役会」です。
今回はクラゲとトマトが、理系学生のキャリアの一歩目について話し合う回です。ぜひお楽しみに!
文系の就活生は、業界を問わず片っ端からエントリーする。総合商社も外資銀行もコンサルも、就職偏差値が高ければとりあえず見る。
一方、理系の就活生は違う。専門性を軸に会社を選ぶから、化学系なら化学メーカー、物理系なら物理系のメーカー——気づいたら業種で絞り込んでいる。
でも冷静に考えると、同じ会社の経営企画や事業企画の仕事は、機械メーカーでも化学メーカーでも、正直そんなに変わらない。理系就職特有の「業種で選ぶ」という感覚は、実はかなり特殊な行動だったりする。
そしてここに、理系キャリアの落とし穴がある。
技術職で転職しようとすると、基本的に同業種にしか行けない。でも営業職なら、機械メーカーから化学メーカーへ、さらには保険営業へだって動ける。技術職は「席が絶対に残る」安心感がある一方で、キャリアチェンジの自由度という点では、実は窮屈な選択でもある。
だからこそ2人が推奨するのが、「一歩目はメーカーのR&D」戦略です。
理由はシンプル。製造業の技術職は、文系からは絶対に奪われない席。そこで数年の経験を積んだあと、もしコンサルや他分野に興味が出てきたら動けばいい。「メーカーR&D3年+コンサル3年、30歳」という経歴は、どこに行っても面白い人材になれる。逆は難しい。
新卒コンサルは優秀ゆえに行けてしまうパターンも多いが、特別な志がないまま入るのはもったいない——これが2人の共通見解です。
大学生のうちに知っておきたかった、理系キャリアの地図。次回は「就活の会社の選び方編」に続きます。
通勤・作業のお供にぜひどうぞ。
🌏 For our international listeners:
Welcome to The STEM Guys' Life Board Meeting.
Liberal arts students cast a wide net in job hunting — finance, consulting, trading companies, anything with a high ranking. STEM students? They narrow it down by field almost immediately. Chemistry majors go to chemical manufacturers. Physics majors go elsewhere. The industry comes first.
But here's the thing: business planning, corporate strategy, and management roles are pretty much the same regardless of whether you're at a machine manufacturer or a chemical company. That hyper-specialized approach to job hunting that STEM students take? It's actually quite unusual.
This week, Kurage and Tomato map out the STEM career landscape — and make the case for starting in R&D at a manufacturer. Build your technical foundation first, then pivot to consulting or beyond if you want. The reverse path is much harder to pull off.
A practical career discussion for any STEM student wondering what to do next.
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フールプルーフは、優しさであり残酷さでもある。
お聴き頂きありがとうございます。「理系男の人生取締役会」です。
今回はクラゲの専門、エンジニアリングの回です。ぜひお楽しみに!
「気をつけてください」という注意喚起には、限界がある。
産業用プレス機による指の挟まれ事故は、現在でも年間約50件発生している。マニュアルを読ませる、教育を徹底する——そうした「啓蒙」で解決しようとしてきた歴史があった。でも、エンジニアたちが出した答えは違った。ボタンを2つにして、両手で同時に押さないと機械が動かないようにする。人間に気をつけさせるのではなく、そもそも気をつけなくていい設計にする。
これが「フールプルーフ」の考え方です。
フールプルーフとは、人間が操作ミスをしても安全が確保されるよう設計すること。現場では「ポカヨケ」とも呼ばれます(かつては「バカヨケ」と言われていたが、人権上の理由で改称されたという歴史もある)。電子レンジのドアが閉まっていないと動かない仕組みも、重力を利用して誤操作を物理的に不可能にした設計も、すべてフールプルーフの発想です。
ここで面白い対比があります。「啓蒙」は人間の能力を高めることでミスをなくそうとする。「フールプルーフ」は環境を変えることでミスをなくそうとする。どちらも同じゴールを目指しながら、アプローチは真逆です。
そして、フールプルーフには残酷な側面もある。「人間はミスをする」という前提に立つということは、人間への期待を手放すということでもある。SFの世界にはこんな言葉があります。「宇宙はより優れたフールプルーフを作ろうとする。宇宙は常により優れたフールを作ろうとする」——想像を超える「フール」が現れる限り、設計は永遠に追いかけっこを続ける。
人間に期待するか、仕組みに頼るか。理系的な問いが、意外と哲学的な場所に着地します。
通勤・作業のお供にぜひどうぞ。
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普段使っている調味料、ちゃんと考えたことありますか?
お聴き頂きありがとうございます。「理系男の人生取締役会」です。
今回はトマトさんが、家の調味料を見直してみたという回です。タバスコや鍋のもとなど、スーパーで完成品を買ってしまう所を、自分で作製できると検証もしてくれました。将来はタバスコ業者になっているかもしれません。ぜひお楽しみに!
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「旨味?」「いえいえ、見た目以上に”理屈”が詰まってます。」
お聴き頂きありがとうございます。
初めまして、「理系男の人生取締役会」です。今回はクラゲさんが、どうしても伝えたい食べ物の回です。美味しいさを分析してみたら、色々と主張したくなってしました。今夜のおつまみにいかがでしょうか。ぜひお楽しみに!
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「高いもの=良いもの」を超えてから、人生は楽しくなる。
お聴き頂きありがとうございます。
初めまして、「理系男の人生取締役会」です。今回はトマトさんが、1泊12万の旅行をしてきたというです。この回をバズらせて、12万の少しでも回収することはできるのか。最後はちゃんと反省もします。ぜひお楽しみに!
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令和の時代に“宣教師”を復活させる必要がある。
お聴き頂きありがとうございます。
初めまして、「理系男の人生取締役会」です。今回はクラゲさんが、JTC側にとって必要な人材を吟味した回です。世間ではダイバーシティとか言っていますが、やっぱりJTCの伝統的な文化を再生産したいと思っているベテランも多いはず。今回は体制側に立って検討してみました。ぜひお楽しみに!
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「WBCから見えた、日本野球のヒント。」
お聴き頂きありがとうございます。「理系男の人生取締役会」です。
今回はトマトが、3月に開催されたWBCについて話したいというです。世界とのレベルの差を感じ、次回への対策を検討していきます。次回大会の選考基準はどうするべきか?ぜひお楽しみに!
日本が負けた。しかも、わかりやすく負けた。
メジャーリーガーと日本のプロ野球選手では、スイングの根本的な発想が違う。アメリカの打者は重心を後ろ足に残してから振る。バレルで捉えられるゾーンを長くする意識がある。一方で日本の打者は、ボールを「前で捉えて運ぶ」イメージが強い——村上も、吉田も、ポイントが前すぎる。
これを裏付けるデータが、MLBのスタットキャストにあった。空振りが最も少ない打撃ポイントは重心から30インチ前。最もホームランが出るのは36インチ前。その差はたった6インチ(約15cm)。パワーさえあれば引きつけて打ってもスタンドに届く。大谷のデータを見ると、打撃ポイントは28インチ——誰より手前で打っていた。パワーの絶対値が違うから、引きつけても飛ぶ。
では日本はどうすべきか。トマトが提唱するのが「角中理論」です。
ホームランは打てなくていい。でも直球に当てられる、引きつけて打てるバッターを国際大会では使うべきではないか。160キロを打てる打率、155キロオーバー打率——そういう指標で選手を選ぶ時代が来てもいいかもしれない。短期決戦において「調子のいいやつを使う」以上に正しい戦略はない、というのが2人の共通見解です。
投手については、短期決戦こそ「高出力のやつを惜しまず使う」一択。リリーフ適性とは、全力の球を何球投げられるかという話だから。
4年後のWBC、大谷がまた出られるかどうかもわからない。次の世代のスーパースターが、プロ野球から出てきてほしい——そんな願いで締まる、野球好き2人の本気の反省会です。
通勤・作業のお供にぜひどうぞ。
🌏 For our international listeners:
Welcome to The STEM Guys' Life Board Meeting.
Japan lost at the WBC. And this week, Tomato and Kurage dig into why — with data.
The core issue: Japanese hitters make contact too far in front of their body. MLB's Statcast shows the sweet spot for fewest strikeouts is 30 inches in front of the batter's center of gravity, while the most home runs come from 36 inches out — just 6 inches (about 15cm) further. The difference? Power. If you have enough of it, you can wait longer and still hit it out of the park. Ohtani's contact point? 28 inches — further back than almost anyone. He's so strong he can afford to wait.
Their recommendation for the next WBC: stop selecting hitters by batting average alone. Use a "155km/h+ batting average" — who can actually make contact against elite velocity. And in short tournaments, use your hardest throwers without hesitation.
Four years until the next WBC. Let's see what Japan can build by then.
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「半袖は、ただの服装ではない。」
お聴き頂きありがとうございます。「理系男の人生取締役会」です。
今回はクラゲが、まだ3月の寒い時期に社服を半袖にした話をお届けします。あまりにも反応が良かったので、収録してしまいました。あなたの周りにも半袖の人、いませんか?ぜひお楽しみに!
3月。まだ肌寒い。お昼に食堂へ向かう外の道は、普通に寒い。
そんな中、クラゲは職場で誰よりも最速で半袖の作業着に切り替えた。
理由は2つ。ちょうど3月末に大きな幹部会議があり、「気合い入ってます」をアピールしたかったこと。そして、ルールの範囲内で主体性と行動力をさりげなく示せる、これ以上ないボケであること。
マウンティングにならないキャラ設定は難しい。バイオリンが弾けますとか、お金があるとか、そういう得意技は上を見たらキリがない競争になる。でも「半袖か、そうでないか」で世界を2分して、その先行者ポジションを取るなら——誰も奪えない。
着想源は、かつての職場の部長。夏でも冬でも年中半袖で、しかも社内で最も若い部長だった。半袖と優秀さに直接の因果関係はない。でも、そこには「どう見られるかより、どう結果を出すか」という自分軸の意思決定が見え隠れする。氷山の水面下に積み上げたものが、半袖というかたちで表に出ている——クラゲはそう解釈した。
結果は上々。幹部会議がオンライン開催だったため当初の目的は果たせなかったものの(これ自体もボケとして成立)、同僚からは「寒いのに頑張ってるね」と好反応。半袖キャラが定着しつつある。
懸念点は、体調が持つかどうか——だけ。
通勤・作業のお供にぜひどうぞ。
🌏 For our international listeners:
Welcome to The STEM Guys' Life Board Meeting.
In March — still cold — Kurage became the first person in his 100-person office floor to switch to short sleeves. On purpose.
The logic: a major executive meeting was coming up, and a short-sleeved work uniform was his way of saying "I mean business" without saying anything at all. It's also, crucially, an unchallengeable character move. You can't out-compete someone on violin skills or salary. But "the guy who wears short sleeves in March"? That lane is his alone.
The inspiration came from a former manager — the youngest department head in the company, and a year-round short-sleeves guy. No direct causation, but Kurage suspects there's something underneath: someone who dresses for their own standards, not the weather's.
The executive meeting turned out to be online. His short sleeves went unseen by the people that mattered most. He's framing this as part of the bit.
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東京に行くと、ちょっと圧倒されませんか?
お聴き頂きありがとうございます。
初めまして、「理系男の人生取締役会」です。今回はトマトさんが、東京の強さを確認し、東京を再認識する回です。やっぱり東京最強!我々もよく東京に行きますが、住むには疲れてしまいますよね。ぜひお楽しみに!
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誕生日のタイミングが人生に与える影響を考えたことありますか。
お聴き頂きありがとうございます。
初めまして、「理系男の20代さよならラジオ」改め、「理系男の人生取締役会」です。今回はトマトさんが、早生まれというどうしようもない課題について語りあう回です。我々、3月生まれの2人と5月生まれのダイコンさんの主張が交差します。ぜひお楽しみに!
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「気持ちを伝える、って難しい。」
お聴き頂きありがとうございます。「理系男の人生取締役会」です。
今回はクラゲが、カタログギフトを選んだ時の心の機微を共有したいという回です。そして最後には脱線に脱線を重ねて、悪玉をあぶり出します。ぜひお楽しみに!
結婚式のお返しといえば、カタログギフト。すっかりメジャーな選択肢になっているけれど、冷静に考えると——これ、贈り物として正しいのか?
贈り物の本質は「あなたのために考えた」という気持ちの現れのはずで、個別に選んだプレゼントほど、その熱量は伝わりやすい。その観点からすると、カタログギフトは「考えてない側」の贈り物に他ならない。にもかかわらず「一般的な答え」として堂々と流通している——これはかなり悪魔的な発明ではないか、というのがクラゲの主張です。
ただし、個人的には「好き」。
カタログギフトの妙は、自由と制限が同時にかかってくるところにある。普段Amazonで買う発想にはない選択肢が突然目の前に並び、「今の自分の生活にこれは必要か?」という問いを自然と立てさせる。食器棚を頭の中でレビューしながらタンブラーかグラスか湯飲みかを吟味する時間——これはある種の最適化パズルであり、理系心をくすぐってやまない体験でもある。
クラゲ自身、前回は「サーモンのパック」を選んで後悔。今回は小銭入れを選んで納得——「選ぶには理由が必要」という結論に至りました。
そして本当の悪玉は、カタログギフトを発行しているあの会社です。
送る側と受け取る側の差額を静かに回収し、期限内に交換されなければ丸儲け。迷惑メールを100通打って1通引っかければいいモデルの、逆バージョン——足元を見られた結婚式という特殊な場で、この構造はより鮮やかに機能する。
社会って怖い、をカタログギフトで学んだ回です。
通勤・作業のお供にぜひどうぞ。
🌏 For our international listeners:
Welcome to The STEM Guys' Life Board Meeting.
Catalog gifts — where the recipient picks their own present from a curated booklet — are a staple of Japanese weddings. Convenient? Yes. Thoughtful? Kurage would argue: not really. A truly personal gift says "I thought about you." A catalog gift says "I thought about the category of people like you."
And yet — he loves receiving them.
The appeal is the constraint. Suddenly, a fixed set of options appears, and you find yourself asking questions you'd never ask at Amazon: do I actually need a new glass? Would I use a coin purse? What does my kitchen lack right now? It's part optimization puzzle, part life audit. Deeply satisfying for a certain kind of mind.
Kurage's personal record: previously chose a salmon fillet. This time, upgraded to a coin purse. Progress.
The real villain of the episode, though, is the company behind the catalog — quietly pocketing the difference between face value and cost, and cashing in entirely when recipients forget to redeem before the expiry date. A beautiful, slightly sinister business model hiding in plain sight at every wedding reception.
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人生の節目って、だいたい突然やってきます。
お聴き頂きありがとうございます。
初めまして、「理系男の20代さよならラジオ」改め、「理系男の人生取締役会」です。今回は、我々が30歳になり、30歳の実感がどこから湧いて、30代をどうすごしたいかという回です。自立とは?集団の上に立つとは?種まきに水やりも大切。ぜひお楽しみに!
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30歳が見えてきたとき、人は何を思うのか。
お聴き頂きありがとうございます。
初めまして、「理系男の20代さよならラジオ」改め、「理系男の人生取締役会」です。今回は、我々が30歳になるにあたり、次の番組名を考えようという回です。始めた当初は、まさかこんなに長く続くとは思っていなく?ぜひお楽しみに!
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水を飲むだけで、ちょっと健康になれるかもしれません。
お聴き頂きありがとうございます。
初めまして、「理系男の20代さよならラジオ」です。今回は、冷田井トマトさんが最近小説をインプットしているようです。オーディブルって皆さん使ったことあります?ぜひお楽しみに!
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「最近、お腹が痛くなるくらい笑いましたか?」
お聴き頂きありがとうございます。「理系男の人生取締役会」です。
今回は月夜野クラゲが、最近大笑いしたエピソードをお届けします。皆さん、最近笑ってます?ぜひお楽しみに!
大人になると、感情が安定してくる。ちょっとやそっとのことでは動じなくなる。耐性がついた、とも言えるし、感情の振れ幅が小さくなった、とも言える。
それはそれでいいことだけど、裏を返せば「笑いにくくなった」ということでもある。最後に本気で笑ったのはいつだったか、すぐに思い出せますか?
アラサーの2人が、エネルギッシュな感覚を取り戻す話です。
クラゲが語るのは、仕事納めの日の深夜に起きた出来事。会社の同世代3人で忘年会をして、マック→カラオケ→解散という流れで、ペーパードライバー期間が長すぎる後輩に車で送ってもらうことに。
この後輩、なかなかの人物で、豆腐バーのガトーショコラ味を「うまい」と言って日常的に食べているタイプ。運転もまだ心もとなく、カラオケ屋から10分も離れていないコンビニへの道でまさかの迷子に。ようやくたどり着いたコンビニも「違う方のセブン」で、しかも駐車場でまさかの接触——。
しょんぼりした後輩に差し入れた豆腐バーが、開封した瞬間にポロッと落下。深夜1時過ぎ、コンビニの駐車場で3人が揃って固まる。
耐えられなかった。1秒くらい大きな声で笑って、「あぶね、外だ!」と口を押さえた。
面白い条件が重なったから笑えた——年末の解放感、深夜テンション、積み重なったくだらないアクシデント。どれかひとつでも欠けていたら、ただの出来事で終わっていた。
しかも相手は最近知り合った人間。昔からの友達との「あの頃の笑い話」ではなく、新しい関係の中でも本気で笑えた——それが30代になっても「エネルギッシュでありたい」という話につながっていきます。
ちなみに彼のレボーグは、この秋で2回目の接触。2回ともクラゲが乗っていたとのこと。3回目が来たら車買い替えです。
通勤・作業のお供にぜひどうぞ。
🌏 For our international listeners:
Welcome to The STEM Guys' Life Board Meeting.
As you get older, your emotions stabilize. You stop reacting to small things. That's usually considered a good quality in an adult — but it also means it gets harder to really laugh.
This week, Kurage recounts the night he genuinely lost it: year-end drinks with colleagues, followed by McDonald's and karaoke, capped off with a ride home from a junior colleague whose driving skills are… still developing.
The junior in question eats tofu-based chocolate bars unironically. Gets lost trying to navigate a five-minute journey from a karaoke place to a convenience store. Pulls into the wrong 7-Eleven. Scrapes the car on the parking barrier. And then, as a peace offering, opens a tofu bar — which immediately falls apart and drops to the ground.
It was past 1 AM. Kurage lasted about one second before breaking.
The takeaway: real laughter needs conditions. Year-end relief, late-night energy, compounding absurdity — and someone you've only just gotten to know. That last part might be the most important piece.
- Visa fler